よくある話

よくある日常。

出会いとか知り合うとか(その2)

手作りパンの著書のその方は、明るくて声が大きくてテンションが高くて、何よりパワーに溢れている。

お顔はネットや写真で見られるけれど、実際お会いすると、とにかく若い。

 

人生100年時代。今からまだまだやりたいことがあって、何でもできる」

 

口先だけでなく、手作りパンの本をヒットさせて、やりたいことをやってきた自信とノウハウに満ちた言葉だった。

その方のまわりには、パンの教室をやりたい、カフェを開きたい、お店を持ちたいなど、

夢を持って実現させたいと思っている人がたくさん集まってきていた。

 

会社員としてへとへとまで働いて退職して結婚して専業主婦になって、

自宅でパンなんて焼けるようになった!で満足しそうなわたしには、世界が違うと思った。

わたしはそもそも、家事なんて苦手〜とか言っているタイプだったので、

家庭に入ってみたら、料理洗濯掃除がそこそこできる自分を「やればできる子」と言っていて、

その枠を大きくはみ出す気などさらさらなく、料理上手な奥さん、もしくは料理上手なママにでもなれれば、それ以上なりたいものなんてなかった。

夫もそれを望んでいたし。