誠意ってなんだ?
最近特に多い謝罪会見。
政治家、芸能人、どこかの市長や監督。
そして今日は、一般の大学生が会見した。
彼が、スポーツの試合の中でしてしまったのは反則行為で、退場処分になった。
反則行為かそうでないかのギリギリの攻防とか、ここは反則覚悟で止めに行くとか、
素人にも理解出来る話はあるが、今回の彼の行為はそのどちらでもなく、
怪我をさせること=クォーターバックを壊すこと だったので、大きな問題になった。
目論見通り、相手選手は怪我をした。
ただ、もう練習には参加できているというから、軽傷だったことだけが救いだ。
加害者となった選手は、ありのままを話していたと思う。
そう思わせる筋道通った会見だった。
最初に謝罪をして、誰からどのような指示があったにせよ、違反行為をした自分が悪いと話し、反省していると述べた。
そして、実はこんな経緯で違反行為をしたのだ、けれどそもそも自分の弱さが原因なのだと伝えた。
とても誠意ある態度が感じられた。
彼は20歳で、60いくつのお偉いさんたちに比べると、
自分のしたことを素直に認め、悪いことは悪いと反省する ことができる。
歳を重ねたお偉いさんたちは、
自分がこうしたのは、自分のせいではなくてこれこれこんな理由だからなんだ、
え?そんな都合の悪い話は忘れました、はいはい申し訳ありません
みたいなことを言う。
これまでの人生で、責任転嫁することを覚えてしまった。
素直に悪を認めると、損をすることを覚えてしまった。
心が汚れた大人の誠意は、汚れを落として初めて見える。
彼に違反行為の指示をしたであろう元監督は、チームの監督を辞するだけでなく、大学の権威ある立場という汚れを落としてから
再度、この問題に向き合って欲しい。